2000年4月18日、火曜、晴れ。
今日は午前中はファッション専門学校で授業。午後は陽気に誘われて北野界隈を散歩していました。
以前は北野坂沿いの今のアトリエが住居でもあったので、当時は仕事もほとんどなくって暇だったので、よく、一人で北野周辺を歩き回っていたものです。昨日紹介したメールでも“聖地”のことに触れられていましたが、実を言うと、僕にとってのささやかな秘密の聖地が北野の上の方にあって、かつても、そして今でもときどきその場所へ行き、昼寝をしたり、ぼんやりとそこから街を見下ろしたりして時間を過ごします。別に他の人にとっては聖地でもなんでもない、ありふれた一角に過ぎないのかもしれませんが、僕はそこで時を過ごすと、ほんの少しですが、“時間”から解き放たれて、「大丈夫、まだ少しは自由なんだ」、な〜んていう勇気をちょっぴり盛り返すことができるのです。世間から打ち捨てられたような、荒れたその場所の寂しさとキレイさが、僕に何かはたらきかけるのかもしれません。
今日の午後、僕はその場所にせいぜい1時間くらいいただけですが、坂を下ってアトリエに戻った頃には、気分はすっかりピントが合ってたのでした。「春の大掃除」が始まっているのかもしれません。
そうそう、昨日のここで、「とある星占い云々」と書いたのですが、さっそくバレテしまいました。メールを紹介します。
<とある星占いって、てらぴかさん、それはジョナサン・ケイナーのことですね。私も日本語版は毎週、英語版は毎日チェックしています。いつもは自分の分(と彼の分)しか読まないけど、「春の大掃除」「ワイルドでクレイジーなスピード」というフレーズにピンと来ました。今日は満月。英語版の方で、ジョナサンは満月の時には「心臓の奥の奥がドキドキしすぎてる」自分に驚くなかれと言っていますよ。前にてらぴかさんも言っていたけど、あの大きな海さえ動かす月が、身体のほとんどが水で出来ている人間に影響を与えないわけがないのだから・・・。乙女座の乙女より>
ううむ、みんなほんとになんでもよく知ってるんですね。そのとおり、当たりです。画廊の方々が注目されているようで、先日アドレスを教えてもらってさっそくアクセスしてみました。僕は水瓶座なのですが、週間予報の一節に「ワイルドでクレイジーなスピード」というフレーズが出てて、とっても気に入りました。全体的に表現が暗示的、というか詩的というか、謎めいた書き方なのが、僕にはおもしろかったです。僕はさほど占いとかを信じる方ではありませんが、一説によると、めちゃ影響をうけやすいとも言われています。え?興味を持たれた方のため、いちおう、アドレスを記しておきます。http://www.cainer.com/(英語)http://www.cainer.com/japan/(日本語)
ぢゃ、また明日。from
terapika
耳そぎ饅頭
町田 康 ;著
マガジンハウス 定価:本体1500円(税別)
“
baby oil magic ”
場所 : 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(大阪・心斎橋)
日程 : 2000年4月7日〜2000年5月7日
(詳しくは、“てんらんかい”の“NEXT”でご覧下さい)
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