すべて縁になる日まで
2000年4月11日、火曜、薄く晴れて。
左足もなんとか治ってきて、無事、朝からファッション専門学校へ行き、デッサンにつぐデッサン、させてきました。今期のクラスは42名もいて、すっごく賑やか、愉しそうです。
昨日の茶室の三枝さんの「縁」話、以前からお互い話していたこととはいえ、あらためてこうして文字化されると、なんとも不思議な気分、感動に浸ってしまいます。僕から見えるsight、三枝さんから見えるsightがこうしてぴったり合わさって、世界が成り立っていて、もちろん、そこには数え切れない数の人達がそれぞれ、主体として存在していて、一瞬一瞬、それぞれのsightを生きている。それらはもうどこまでもどこまでも、三枝さんの言われるとおり、網の目となって時空さえも超えて広がっていき、また、あるポイントに注目すればそこへ全てが収束していくようにも見える。マンダラマンダラ・・・・・・
「縁」というと、僕が東京に出て最初のころに親しくしてもらった女性が面白いことを言ってたのを思い出します。「すべて縁になる日まで」、本屋さんの漫画コーナーに並ぶ本の中にこの言葉を見つけて、ああ、なんていい言葉なんだろう、そうだなあ、すべてが縁であったならどんなにいいことだろう、全てが縁になる日まで、わたしたちはいつまでも行きつづけていくのだわ、とその本を手にとってみると、「縁」ではなく「緑」で、「すべて緑になる日まで」というタイトルでちょっとがっかりした、とその女性が僕に言ったのです。それは当時の僕にとって謎の言葉となりました。
でも、それから十数年を経て、確かに、僕たちは、全てが縁になる日に向かって、生きつづけているんだ、という気になってきました。意味はわからなく、依然、彼女がそう言った気持ちも謎のままではあるのですが。マンダラマンダラ・・・・・・しばらくは茶室に倣って、僕も「縁」について考えてみようと思いました。
ぢゃ、また明日。from
terapika
耳そぎ饅頭
町田 康 ;著
マガジンハウス 定価:本体1500円(税別)
“
baby oil magic ”
場所 : 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(大阪・心斎橋)
日程 : 2000年4月7日〜2000年5月7日
(詳しくは、“てんらんかい”の“NEXT”でご覧下さい)
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