2000年3月31日、金曜。またまた冷たい雨が降ったり止んだり、はっきりしない天候。
ふと、ぴあをめくると、げ、「マグノリア」が今日で最終日だったので、絵筆を止めて、三宮へ走りました。なんの予備知識もなく、というか予備知識をシャッタウトして、絶対観ようと決めていた映画なので。で、始まりの瞬間〜ラストカットまで、3時間くらいはゆうにあったと思うけれど、一瞬も目が離せなく、今まで観た、どんな映画にも似ていなくて、ぎゅうっと感動を搾り出さされたような、不思議さ、キュートさにあっけにとられつづけでした。
素晴らしい!そして説明が出来ない。この映画のカタチをとらない限り、表しようのない、なにか、でありました。ずっと嫌いだったトム・クルーズが、「ワイド・アイズ・シャット」を経て、なんとも素晴らしい俳優に見え出し、そうか、さすがジョン・トラボルタのマブダチだな、なんて勝手な納得をしてしまうほど、魅力的。でも、俳優で見せる映画ではけしてなく、やっぱ監督が凄い。びっくり!まだの方、機会あれば必見です。
でも、このところのアメリカ映画の充実ぶりは凄いなあ。デビット・リンチの作品群やデッドマンやセブンの頃から感じてたけれど、アメリカは今、確実に文化発生現場となっているな。新しい表現を生み出すだけの「切実」がある。日本にだって、それは確実にあるはずなのに。僕もガンバロ。ぢゃ、また明日。
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