2000年3月28日、火曜。
雨がお午前にささあーっと北野坂を濡らし、アトリエの窓からは、目線の高さには日の射す明るい世界が横たわっているのに、その上には重苦しい雲の層が覆い被さって、まるで天に蓋をしたような光景。まるでこのアトリエ上空に巨きな龍がとぐろをまいて、ぢっとこちらの様子を窺っているような、不思議な気配がつづく今日一日です。
ところで、大きな絵と、小さな絵と、どちらが大変かというと、簡単には言えませんねェ。正直なところ、小さな絵の方が手がかかったりしますからねぇ。ですから、大きい絵の方が、小さな絵よりも価格が高い、というのも、わかりやすいから、としか言えませんねェ。な〜んて思いながら、今日は小さなカンバスの上で悪戦苦闘、勝負は明日に持ち越されました。ぢゃ、明日に、また。
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