カランガマン島は、まるで魚かなんかを呑み込んだ白い海蛇のような細くて長い島で、その幅は、潮の満ち引きで変わるだろうけど、太いところで20歩くらい、細いところで1歩。ほんとに細いです。長さは、端から端まで歩いて30分くらいかな?まあ、ずっと下を向いて貝を捜し捜し歩いたり、熱くなった身体を冷やしに海に入ったりしながらなので、実際にはもっと時間がかかりますがそんな小さな細い島です。
ホテルでの説明では人は住んでないということでしたが、漁師の家族が何組か棲んでいるようで、小さな子供達や、犬も3匹ほどいました。ホテルから彼等に飲料用の水が運ばれてきていて、その代りにホテルのゲストを遊ばせに島に連れて来させてもらっている、といった様子。
さて、目当ての貝の方は、干潮の時刻を過ぎていたせいもあって、それほど豊漁ともいきませんでしたが、いくつか完璧なタコノマクラや海胆の殻もゲットできたので満足です。タコノマクラというのも海胆の仲間で、生前は短い棘に覆われているのですが、死ぬと2つの穴のあいた小さな猿の頭蓋骨のような真っ白な殻を残します。その頭頂にきれいな5弁の花のような、星のような模様が刻まれていて、僕は子供の頃からこの殻が憧れだったのです。ただ、貝の殻とちがっていたって脆く、風にも壊れそうなくらいなので、完全な形で拾えるのは極めて少ないし、そのまま持って帰ることもむずかしいです。僕は、昼食のサンドウィッチが入っていたケースにそっと入れて、無事、神戸まで運び終えました。
島からホテルへ向かう海で、またまたイルカの群れに遭遇。今度は行きとは違う、鼻のとがった、高くジャンプするタイプのイルカ達で、キャプテンの言うとおり、回転ジャンプをして遊んでいました。ぢゃ、また明日。
2000年3月19日、日曜、朝から雨。でも、油彩は快調。ちょっと目が飛び気味。
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