ただいまもどりました! 寺門です。
フィリピンのCEBU島のSOGODという村にある、alegre BEACH RESORTというホテルに泊まって、毎日、貝拾いに明け暮れてました。
僕は子供の頃から貝殻が大好きで、須磨や舞子や網干や淡路島やその他の海、それから工事現場の砂の中からも貝殻をせっせと拾っては図鑑で調べたり、標本にしたり、飾ったりしてきたのですが、今回、貝のメッカ、フィリピンの離島のビーチで僕はすっかり子供時代の僕と合体してしまい、夢中になってビーチを右往左往しつづけました。貝ばかりでなく、浅瀬には色々な、みたこともないような生物が生息してて、わくわくどきどきしました。
ホテルから離島へは、バンカというフィリピン風の竹をうまく使った巨大アメンボのような舟で連れてってもらうのですが、その海上の旅はことのほか最高で、何度も野生のイルカの大群に遭遇したり、海面すれすれに飛ぶトビウオを見たり、巨大なカジキマグロの三日月のような背鰭を見たりしながら、日によって、それどころか一瞬ごとに表情、色彩を変えていく海の光景にうっとり酔いました。それは不思議なくらい、昨秋のpigaでのDMの「ニライカナイの天使」の絵にそっくりでもありました。「絵」のあとを「体験」が追いかけてくる不思議を、これまでも何度も体験してしてきましたが、今回のは僕自身が自分の絵に入りこんでしまったようで、凄くハッピィだったです。
カラダトココロいっぱいに、海の水・光・風を染み込ませて帰ってきましたので、きっと、今日から描き始めてる絵達には、潮の気配が移りこむはずです。あ、海から立つ淡い虹もたっぷり染み込ませてきました。三枝さんが言ってたとおり、たっぷりと、風も、光も、虹までも食べた、愉しい旅でした。これから数日、少しずつ旅の話、海の話をしていきます。今日はとりあえずただいまのご挨拶まで。
2000年3月16日、木曜、雨のち晴れ。神戸も少しはあったかくなってて安心しました。
ぢゃ、またあした。from
terapika
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