水と油
僕が絵を勉強したセツ・モードセミナーでは、長沢節先生が水彩画家ということもあって、もっぱら水彩をやりました。水彩ってのは、小学生でも使うのでなんか初歩的な絵の具のように捉えられがちですが、これまでの経験上、僕はいちばんむづかしい絵の具のように思います。乾いたあとでも水によってまた溶けて色を出してくるので、色の計算がたちにくいです。経験の蓄積によって、偶然を味方につけるより仕方ない画材です。ですから、水彩で色を操れるようになれば、他の絵の具なんて簡単、っと、セツ先生はおっしゃってたけど、これは全く真実だと思いますね。
で、昨年からやっと油彩にチャレンジしてますが、水と油とはよくいったもんだ、水彩とは色の出方がゼーンゼン違って、初めは苦労しましたが、ちょっとコツをつかんでしまうと、確かに、水彩よりも制御しやすいですね。水彩で満足のいく画面の状態にもっていくよりもずっと早い段階で絵の具が色を出してきてくれるので、ラクです。
僕がもっぱら使っているアクリル絵の具は水彩のノウハウがそのまま活かせるうえに、一度乾くと色が復活してこないので、濁りを最小限に抑えられて、透明感のある色を出すには最適です。発色自体は油にはかないませんが。
絵の具によって、当然ですが、絵の行く先は変わってきます。気分によって、うまく絵の具を乗り分けて、出来れば色々なところへ連れてってもらいたいものです。
ぢゃ、また明日。そうそう、”today's
terapika ”のバックナンバーは、“today's”下の“terapika yesterdays”でお読みになれます。そろそろ8月・9月分もアップロードできるとGwG君から連絡が入りましたので、試してみてください。
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