寺門さんが旅に出てしまったので、
9月29日から数回に渡って深海(GwG)が
”Today’s Terapika” を担当していきます。
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「オルセー美術館展」が始まって1週間くらいしてから、ボクはやっと会場に足を運ぶ事が出来ました。はやる気持ちを押さえながら、とりあえず初めから順番に絵を見ていきました。とってもたくさんの絵があります。結構お腹いっぱいになる感じです。でも、できるだけゆっくりと進んでいきました。
横に長く広がった展示スペースのほぼ中央に、その絵はありました。ルノワールの「習作:若い女性のトルソ、陽の効果」です。ボクは、絵の前に立ちました。ボーッ、とするような感覚に体が包まれました。当たり前なのですが、ポスター以上の凄みがあります。両隣の絵(左隣もルノワールの絵だったのですが)とは、まるで違った空気感です。ただただ呆然と、絵に見入ってしまいました。
かなり長い時間、その絵の前で立っていたと思います。そのうちに、だんだんとこの絵が欲しくなってきました。買えないんですけどね。こうして、ボクは待望の「生絵」との対面を果たしたのでした。
今回の、ルノワールの絵との出会いを通して思ったのが、「絵との出会い」ってすごく運命的なものなのかもしれない、ということです。それは、その絵が目にとまった衝撃的な瞬間や、自分が今までやってきたこと(それは、絵を描いたり、音楽を聴いたり、ご飯を食べたり、そういう様々なこと)と絵がどこかでリンクしてしまうような感覚、そういうものを、「絵との出会い」は運んで来てくれると思うし、「絵との出会い」によって感じることができると思うからです。だからこそ、ボクは、そういう絵達との出会いを大切にしていきたいと思うし、これからもたくさんの絵に出会いたいと思うのです。
そしてボクは、絵を描きつづけて行こう、と今日も思いました。
さて、ボクによるこのコーナーの担当は、今日で終わりです。明日(10月5日)からは、寺門さんが復帰します。ボクのへたくそな文章に御付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。また機会があれば、登場したいと思います。
それでは。
10月4日月曜日 晴れ
From 深海"DeepSea"
重信(GULLIVER webLICATION GOAT)
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