寺門さんが旅に出てしまったので、
9月29日から数回に渡って深海(GwG)が
”Today’s Terapika” を担当していきます。
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もうすぐ寺門さんが神戸に帰ってくる予定です。ぼくのこのコーナーの担当も、も
うすぐ終わり。最後に、ボクが初めて大好きになった「ある絵」について書きたいと思います。
今年の5月、ちょうどゴールデンウィークの頃、新神戸駅で友人と待ち合わせをしていたとこのことです。10分くらい待った頃、少し離れたところのある掲示板のポス
ターが、ふと目にとまりました。女性の裸体が描いてあるようです。ボクはそのポス ターを凝視しながら、半分引き寄せられるように、そこに近づいていきました。
その女の人は、絵の中で優しい笑みを浮かべながら、木々の隙間から差し込む陽光
の下に、静かに座っていました。絵の持つ強烈な生々しさと、光りあふれる感覚、ま るで森の中の香りがこちら側にも伝わってきそうな様子に、僕は一発でその絵が好き
になってしまいました。
スゴイ絵を描く人がいるもんだなぁ、と思ってポスターをよく見てみると、「ルノ
ワール」と書いてありました。画家のことなんかほとんど知らないボクでも、「ルノ ワール」という名前は聞いたことがありました。やっぱり、名前が今でも残っているような画家は、いい絵を描いていたんだな、と妙に感心してしまいました。
関西方面、特に神戸近辺の方はよくご覧になったかもしれませんが、このポスター
は、今年の夏、神戸で開催された「オルセー美術館展」のポスターで、その絵はルノ ワールによる「習作:若い女性のトルソ、陽の効果」だったのです。ボクは早く実物に会いたくて、「オルセー美術館展」が始まるまでの日を、首を長くして待つことになりました。
続きはまた明日。それでは。
10月3日日曜日 雨後曇り
From 深海"DeepSea"
重信(GULLIVER webLICATION GOAT)
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