Back Number 19990714

 

 深夜、アトリエからの帰り道で、イノシシの家族に遭いました。このあたりでは少しも珍しいことではないのですが、僕はいつも足を止めてしばらく見入ってしまいます。エサを求めてヤマから町に下りてくるくらいだから、人ずれしているとはいえ、やはり野生動物、「気配」が違います。僕はきっと「気配」が違ったり、「気配」が強いモノが大好きです。願わくば、「絵」も、強烈な「気配」を発してて欲しいものです。

 6日目、7月14日、水曜、あ、それときのう、夕方、焼けてローズ色の空に太い虹が立っているのがアトリエの窓から真正面に見えました。虹が立つと、この世界の「気配」がぐっと変わります、虹、大好きです。ぢゃ、またあした。

 ・・・ようこそ、“てらぴかのえんがわ”へ、from 寺門孝之