麗子面堂
「月のオデッセイ」
 

「月のオデッセイ」
編・翻文/三枝克之

リトル・モア
定価 本体2400円+税

 

 「天使のカレンダー」の相方、当サイトではすっかりおなじみの才人・三枝克之氏がまったまた味わい深〜い御本をお作ってしまいました。もうすっかりメジャー本なので、井戸の底のつぶやきのような当“麗子面堂”で紹介するまでもなく、全国書店頭で皆さんすでに入手済みかと存じますが、僕もとっても大好きな1冊なので改めて推薦・推奨させていただきます。

 僕は今ではすっかり太陽にもなじみ、月と太陽、どちらの光線にもさんざんお世話になっていますが、二十歳前後までは断然「月光」派でした。活動は夜。月光浴は日課。おかげで脳内は全くルナルナ。妄想三昧、妄想のトリコ・ロール。月の巨人・タルホ三昧。月光騎士団・ムーンライダーズ三昧。月夜の散歩。月夜の猫の集会観察。今でも狼男よろしく、満月の夜にはココロざわめき、狂暴。

 そんな僕に最良の伴侶本を三枝さんは作ってくれちゃいました。月と一緒に旅する三十夜。30個の月噺。世界各地の月の神話・民話を三枝さんがすっきりとしたイマの日本語で語りなおしてくれています。

 どれも味わい深いですが、僕が個人的にいちばん好きなのは、第十六夜「葡萄酒」! 月がフランスの田舎を旅してたときのお話です。ここに描かれてる夜の感じこそ、僕がもっとももっとも好きな感じです。ああなつかしい!

 まだの方、ぜひ読んでみてください! 出版社は「天使ブック」「天使のカレンダー」のリトル・モア!


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