震災から5年が経った。あのときの体験は一生忘れられないだろう、と思う一方で、日々、毎日を過ごすことに精一杯で、「あの感じ」を忘れ去ってしまっている僕もいる。

 5年。この辺りで自分に一本、楔(クサビ)を打ち込んどきたいと思っていた。それと、昨12月に壁画などを描かせてもらったカフェ・ハーン・ホフでなにかイベントをしないかとオーナーから申し出を受けていたこと。それから、このひと月ほど、デッサンをさぼって腕がナマっていたのでそろそろ自分に気合をいれなくてはと思っていたことが重なって、突然、以下のようなことを思い付いた。

 
   
   思い付くのが遅かったため充分な宣伝活動ができず、この“てらぴかのえんがわ”と電子メールと、クチコミに頼るほかなかったのだが、当日はたくさんの方々が集まってくださり、大変にぎやかだった。午後の部(2:00〜5:00)に22名、夜の部(6:30〜11:0)に55名、合計77名のお顔をデッサンにつぐデッサン。その間、まったく休憩ナシで描きつづけた。思いのほか、疲れず、ハイになっているせいかデッサンのテンションもどんどん上がり、満足のいく77顔となった。以下に、その全てを紹介します。  
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