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m y d r e a m s
 

『夢の味』
 

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 ひさしぶりに夢の中で、明確に「味」を感じたので、そしてそれが余りにも美味でそれこそ夢のような味だったので、ちょっと長くなりますが、書いておきます。

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 僕は、誰かと高原のような広広と空気の良い場所にある、温室のような建物に居る。ここは農園で、◎◎(名前忘却)という食べ物を製造していて、奥にはそれを食べられるレストランのような施設もある。僕はその◎◎(夢の中では有名な食べ物で、でもとても貴重でめったに食べられるものではないことになっている。夢の中で僕はまだ食べたことがない。)を初めて食べることに成る。

 ソムリエのような正装をしたその農園のスタッフが、靴墨か軟膏の容器のような薄く円い缶を持ってきて、「試してごらんになりますか?」と理想的な微笑で言うので、指で缶の中の半透明のペースト状のそれを掬い、舐めてみる。

 と、それはもううっとりするような味。ジャムとチーズとトウフヨウを混ぜたような(そういうとまずそう?)でも全く別な、これまで全く未経験の味なのです。

 「す、すばらしい…」とペロペロしていると、「お気に召されたなら、ちょっとお待ち下さい」といってソムリエ風は今度は、小さなガラス器に小さな豆腐のように四角く切り取られたさっきよりも透明度の無い、大理石のような色の◎◎を持ってきて、「これは○○年モノの◎◎で、現在手に入るものの中では最高のもののひとつです、いかがですか?」と言うので、小さなバターナイフのような器具で小さな1片を切り取って口に入れると、そのまま天国へぶっ飛んで行くくらいの美味。

 うっとりしながらも、「でもこんなの食べたら何万円もしちゃうんぢゃないか」と心配になるが、そんなココロを見通すかののようなソムリエ風が「ご心配なく、これは普段お出ししないものですから(メニュにないものだからサーヴィスです)」とウィンクし、奥へ誘う。「よくあうワインもございます」と言われながら。

 今日はゆっくり、ここで◎◎を愉しもうと決意し、僕はさらに広く明るい奥のレストランへ向かったのでした。

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 この食べ物の名前を夢の中でははっきり覚えていたのですが起床とともに忘却。今思い出せる中で最もニュアンスが近いのは『ベルバラ』(?)で、またの名を『熊のゼリー』・・・こんなに夢で味がはっきりしたのは、15年前に見た夢の中で伝説の「豆ご飯の天才」の作った豆ご飯を食べさせてもらった時以来のことでした。

 夢で、その後もいろいろあったのですが、最後に、木村タカヒロ君が、ステージ上でとんでもない格好をして、ハワイアンを踊っており、それを見た僕は、即起床。

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(2000年9月17日、神戸・新神戸)