そこはデパートの屋上でディズニーランドの白雪姫やミッキーマウスのパレードが行進しています。
パレードを見ながらふと手を見ると、ラコステのシャツを持っていて、それは、さっき買おうと思ったけどやめたもの。つまりお金を払っていないシャツです。
「返さなきゃ」 私はパレードもそこそこに人を掻き分けてエレベーターへ。
エレベーターが来て乗り込むと、とても小さなカプセルで3人でいっぱいになりました。それは、何かの卵を思わせる形で、黄色と紫色の薄い透明なものでできていて、とても美しかった。包み込まれているようなフィット感がここちよく・・しかし、それはものすごいスピードで果てしなく降下していって・・。
「いけない!このままだと激突してしまう」 しばらくして、それは無事に到着。ドアが開くと、「あれ?」そこは地球外を思わせるような、でも何か懐かしい田園風景が広がる田舎の小さな電車の駅です。
「帰らなきゃ」 ホームの反対側で電車を待ちます。夕暮れ。やっと来た電車は特急なのか止まらず。無人の駅でたったひとり、私はいつ来るか分からない電車を待っています。
(2003年7月15日)
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