私は玄関のポストの前に立っています。ポストの中には私が買った高価な額の領収書がはいっています。そして、私宛の封筒もはいっていて、あけてみると、何かが転がり落ちて、カードには、「おめでとうございます! 幸福の白い鳥です。」と書いてあります。
さっき落としたものを拾って、簡単な包装をあけてみると、白い鳥の死骸がはいっていました。ポストにはもう2通の封筒があって、どの封筒にも、同じく、おめでとう、のカードと白い鳥の死骸。
わたしは、動揺しながら、三つの死骸を草花が咲いている花壇に並べました。
飛んでいく姿は見えませんでしたが、確かに鳥の羽ばたく音がして、花壇にはもう何もありませんでした。私は、領収書だけを手に家に入りました。
(2003年7月11日)
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