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y o u r d r e a m s
 

『知人のカフェ、テェブル別』

BY

松本小銀杏さん


 

 僕はバイト先で知り合った上野さんとデパァトに行っている。今まで行ったことのない東京のデパートだ。二人でなぜか万引をする事になった。ちなみに上野さんは30歳。

 彼は何をとったか忘れたが、僕は別に欲しくもないゴルフのドライバァを握っている。二人してギュウギュウづめの人だかりをかきわけかきわけ出口に向かう。

 出口近くのカフェに到着した時に、カフェの店員に呼びとめられ、万引きした事がばれてしまった。でも、なぜか説教はされずに、お客として席に迎えられた。

 僕は何かを待たされている間に、机の上に置いてあった水の入った小さな壷を倒してしまい、自分のパンツを濡らしてしまった。それに腹を立てて、仰向けになって手足をドタバタし、それを拭いてくれる人を待っていたのだが、誰も来ない。

 イジを続けながら周りを観てみると、店内のテェブルはすべて僕の友達や知り合いばかりで、彼らそれぞれと知り合った場所別にテェブルをかまえており、その皆が僕を見ている。

 テーブルの一つに、専門学校の同級生ばかりが座っている席があり、その内の高芝ゆみが僕の靴下を誉めてくれはするものの(靴下は金のラメと朱色のストライプ。そんなもの持っていない)、パンツが濡れているのには気がつかない。まだまだイジを続ける僕。

 神戸の友達のテェブルから深海さんが、「しかたないなぁ、もうこの子は」という感じで近くに来てくれた。その時にはもうパンツが乾いていたが、仰向けになっている僕の右頬に水の溜りが出来ている。それをふき取ってくれるようで、僕の隣にひざまずき、両手を起立の時のようにし、頭だけ僕のほうにもたげてきた。

 その坊主頭と額の間を水の溜りにコショコショこすりつけた。どうやらこれで拭き取れるらしいのだが、溜りのことよりも、僕は嬉しくて面白くって、こしょばくってきゃははと笑う。その笑い声で目が覚めた。覚めたとき、右頬に手を当て、笑っていた。