白い石造りの塔の中にいる。吹き抜けになっていて、一階から塔の最上階(天井?)が見える。部屋はなく、唯一、塔の壁に沿ってぐるぐると最上階の広場へ繋がる階段がある。
気づくと階段を上って最上階の広場(屋上?)に来ていた。ハイジやペーターのような格好をした子どもたち、おじいさんやおばあさんが何かお祝い事をしていた。私の居場所はないようだった。
気づくと私は階段を駆け下りていた。ミルクを入れたボールを抱え、それを足元に撒き散らしながら。どうやらミルクを撒くことによって階段にチーズの層が出来るらしい。階段だけでなく、壁もモコモコしてくる。
私の前を走る男の子が「もっとやれ!もっとやれ!」とまくし立てる、後ろから走ってくる人も何かを叫んでいる。みんながとても興奮していて、でも穏やかに笑っている。ものすごく幸福で、喜びが溢れ出して頭がおかしくなりそうだった。
私は塔をぐるぐると駆け下りながら、ミルクを撒き散らしながら、叫びながら、泣いていたようだった。何か音楽が聞えて、それがまた泣きたいくらいに幸福なものだった。
階段を最後まで下りると、紙吹雪が舞っていた。みんなが喜んでいて、私も嬉しかった。
(2003年2月25日(火)早朝、自宅にて)
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