1998年8月23日〜24日、博多からはるばるモデル(コードネーム:カンノン)がアトリエへやってきた。衣装・ヘアメイクは全てカンノン自身。エスニックないでたちに合わせて花や葉をセッティング、広く開いた窓からは晩夏の陽射し。背景の白壁に、バリ島から持ってきた天使や太陽、星達を配置。たっぷりと数回ジェッソを塗り重ねておいた100号のカンバスに、デッサン無しでイキナリ、アクリルで下塗り。おおよその色配置が定まったら、油に切り替えて一気に描き上げる。丸2日間を費やして、初めての油彩画はほぼ完成。下地のジェッソの白の感触をバックでは出来るだけ残し、あまり油臭くならないように筆を加えたいのをぐっとこらえて、不思議とあっさりしたエスニック・カンノン画が完成。翌年のギャルリムスタシュでの個展「色彩カノン」のDMを飾りました。 |